「やさぐれメタル」(登録者数15.3万人)よりご紹介します。
今回は、ボタン電池を分解して銀を取り出すことに再度チャレンジした動画です。
黒い塊のニッケルを上手く取り出すことができるか動画をご覧ください。
自宅でできる精錬術を編み出した
まずは、前回までのおさらいをしましょう。
- 5kgのボタン電池をネットで購入
- 不純物のニッケルを取り除かず溶解
- 大量にホウ砂を入れるも銀につくニッケルを取り除けず終了
今回は、このホウ砂で真っ黒になったニッケルを銀から取り除きます。
ホウ砂は金の融合点を下げたり、不純物を取り除く働きをしてくれる物質です。
通常、このようについてしまった不純物は、貴金属精錬に依頼をして取ってもらいます。
なんと今回、自宅で簡単にできる精錬方法を編み出したようです。
灰吹ケーキ作りに挑戦
貴金属を家で精錬する場合には、灰吹法という方法で行います。
- 古代バビロニアの精錬技術
- 牛の骨粉とポルトランドセメントを混ぜて皿状にする
- この皿の上に金銀と鉛を混ぜたものを乗せ一緒に溶かす
- 鉛と一緒に不純物が染み込み金銀だけが残る
この灰吹法ですが、時間がかかり金銀の消失量が増える、セメントが下水に詰まるといった問題点もあります。
今回、その問題点を解決しました。
でんぷん糊と牛の骨粉でケーキ状のお皿を作るというものですよ。
1週間ほど乾燥させてやっと自家製灰吹ケーキができました。
早速、銀を取り出してみます。
ですが、ここに来てもやはりホウ砂とニッケルが邪魔をしているようですね。
南蛮絞りで小さな銀を回収
なんとか銀だけ分離できました。
しかし、ニッケルとホウ砂の中にはまだ小さな銀の塊が残っているようです。
これは灰吹法では難しいので、次なる手は南蛮絞りで取り出します。
南蛮絞りは、戦国時代に住友グループの業祖が考案したものです。
- 銀に鉛を加えて低い融点で溶かす
- 銅、鉄の融点の差を利用し銀、鉛を絞り出す
ニッケルとホウ砂の混じった塊に鉛を入れて、バーナーで焙り銀だけを取り出します。
またもニッケルとホウ砂が邪魔をして上手くいかないようですね。
鉛を増やし、ちょっとずつ銀を取り出します。
試行錯誤して挑戦する姿には頭が下がりますね。
自家製灰吹ケーキ再登場
努力の甲斐あって、銀だけを取り除けました。
再度、灰吹法で純銀を取り出しますが、問題が発生します。
どうなったのかは、動画をご覧ください。
今後、灰吹ケーキで純銀インゴット作りに挑戦です。
改良されていくインゴット作りをぜひ動画でご覧ください。
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