「やさぐれメタル」(登録者数15.5万人)よりご紹介します。
ヤフオクなどで仕入れた貴金属から金や銀を抽出し、自宅でインゴット作りに挑戦していますよ。
今回は銀から不純物を取り出してから灰吹をします。
前回の失敗をもとに成功するのか動画でご確認ください。
銀の灰吹に失敗した原因
さまざまな方法で自宅でインゴット作りに挑戦していますが、前回は灰吹に失敗しました。
灰吹とは、金銀を精錬して純金、純銀を作る古代の方法です。
失敗要因は2つあります。
灰吹ケーキの乾燥が甘かった
まず1点めの要因は、自家製の灰吹ケーキの乾燥が甘かったことです。
牛の骨粉とでんぷん糊を水で混ぜ乾燥させて作ったオリジナルの器
灰吹ケーキの上で、不純物を含む銀と鉛を加熱すると、鉛と不純物が器に染み込み純銀ができます。
この時、灰吹ケーキの乾燥が甘いと銀に水分が含まれ、銀が飛び散ってしまいますよ。
そのため、灰吹ケーキを小さく改良して、乾燥しやすくしました。
事前に不純物を取り除かなかった
失敗2点めは、事前に不純物と貴金属を分けなかったことです。
本来は、灰吹をする前に銅の分離をします。
ですが、銅の分離の工程を省いたため、灰吹に時間がかかり上手くいかなかったようです。
中世では、素吹という方法で銅を金属から分離していました。
中世の素吹とは
素吹って何かしら。
素吹は、まず地面に90センチ程の穴をあけ、そこに炭、金銀の鉱石、鉛の鉱石を順に入れます。
風を送り、炉内の温度を上昇させると鉱石が溶け「湯」ができますよ。
上に浮かんだ金銀鉛よりも軽い物質を掬い上げると、貴金属と鉛の溶けた合金である「貴鉛」の出来上がりです。
貴鉛を作っておくと、灰吹の時間が大幅にカットできるのですね。
結果的に素吹をした方が、早く純銀を作れます。
昔の人の知恵には驚きますね。
素吹に挑戦
早速、素吹をしましょう。
今回は、酸化銀電池から取り出した銀と鉛を投入してチョコ皿で加熱します。
ニッケル、亜鉛、重曹が溶けた炭酸ナトリウムが含まれているので、加熱して溶けた湯は鉛と銀の貴鉛になるのですね。
この工程を3回繰り返します。
3回で合計どれぐらいの銀が取れたのでしょうか。
動画で確認してみてくださいね。
次回は炭で素吹に挑戦
今回は、炭の代わりに重曹(炭酸ナトリウム)を使っています。
その結果、カス(カラミ)がベトベトになり時間がかかりました。
次回は木炭で挑戦です。
チョコ皿の代わりにジャガイモでも代用できるようですよ。
ジャガイモの代用も見てみたいですね。
日々進化するインゴット作りの様子を、ぜひ動画でご覧ください。
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